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香典袋の書き方|表書き・薄墨・中袋の記入方法をわかりやすく

約15分で読めます 家族ナビ編集部
香典袋の書き方|表書き・薄墨・中袋の記入方法をわかりやすく

香典袋には、宗教・宗派・時期によって書く言葉が変わるという厄介さがあります。コンビニで買った袋に「御霊前」と印刷されていても、相手の宗派によってはふさわしくないことがあります。

結論を先にお伝えすると、仏式の通夜・葬儀は「御霊前」、四十九日以降の法要は「御仏前」が基本です。ただし浄土真宗では通夜・葬儀から「御仏前」を使います。宗派がわからない場合は、宗教を問わず使える「御香典」が安全です。この記事では、表書きの選び方と中袋の書き方を整理します。

表書きの選び方

宗教・時期別の一覧です。

宗教・宗派通夜・葬儀四十九日以降の法要
仏式(一般)御霊前・御香典・御香料御仏前・御佛前
仏式(浄土真宗)御仏前・御香典御仏前
神式御玉串料・御榊料・御神前御玉串料
キリスト教(カトリック)御花料・御ミサ料御花料
キリスト教(プロテスタント)御花料・忌慰料御花料
宗教がわからない御香典御仏前または御香典

浄土真宗で「御霊前」を使わない理由

浄土真宗では、亡くなった方はすぐに仏になる(往生即成仏)と考えられています。そのため**「霊」の状態を経ないとされ、「御霊前」がふさわしくない**とされます。

日本の仏教宗派のなかで浄土真宗は信者数が多く、実際に該当する場面は珍しくありません。宗派が確認できない場合は、仏式であれば「御香典」を選べばどの宗派でも使えます

蓮の花が印刷された袋に注意

香典袋の絵柄にも決まりがあります。

  • 蓮の花の絵柄は仏式専用です。神式やキリスト教式には使えません
  • 百合や十字架の絵柄はキリスト教式専用です
  • 無地に黒白の水引のものは、宗教を問わず使えます

宗教がわからない場合は、無地の袋を選ぶのが確実です。

薄墨を使う範囲

弔事では薄墨を使うとされますが、すべての場面で使うわけではありません

場面墨の濃さ
通夜・葬儀の香典薄墨
四十九日以降の法要濃い墨(通常の黒)
中袋の金額・住所・氏名濃い墨でも可
香典返しの表書き濃い墨

薄墨を使うのは、「涙で墨が薄まった」「急な訃報で墨をする時間もなかった」という気持ちを表すためとされます。したがって、あらかじめ日程が決まっている四十九日以降の法要では、通常の濃さで書きます。

中袋については、遺族が読み取る実用的な情報なので、読みやすさを優先して濃い墨やボールペンで書いても差し支えないとされることが多くなっています。薄墨で細かい住所が読めないほうが、遺族の負担になります。

外袋の書き方

表面

  1. 水引の上中央に表書き(御霊前・御香典など)を書きます
  2. 水引の下中央に、表書きより少し小さめの字でフルネームを書きます

会社名を入れる場合は、氏名の右側に小さく添えます。肩書きを入れる場合も同様です。

複数人で出す場合の書き方は香典の連名の書き方で詳しく解説しています。

裏面(中袋がない場合)

中袋がない香典袋では、外袋の裏面の左下に金額と住所・氏名を書きます。詳しい包み方は香典袋のお金の入れ方をご覧ください。

中袋の書き方

表面:金額

中袋の表中央に、金額を縦書きで書きます。旧字体の漢数字(大字)を使うのが正式です。

算用数字大字
1
2
3
5伍(五でも可)
7
10
阡・仟(千でも可)
円・圓

書き方の例です。

  • 3,000円 → 金参仟円
  • 5,000円 → 金伍仟円
  • 10,000円 → 金壱萬円
  • 30,000円 → 金参萬円
  • 50,000円 → 金伍萬円
  • 100,000円 → 金拾萬円

冒頭に「金」をつけ、末尾に「也」をつける場合もあります。大字を使うのは、あとから数字を書き足して改ざんされるのを防ぐためという実用的な理由によるものです。

裏面:住所・氏名

中袋の裏面の左下に、郵便番号・住所・氏名を縦書きで記入します。記入欄が印刷されている場合はその欄に従ってください。

ここは省略しないでください。遺族は香典を整理して香典返しを手配するため、住所がないと送り先がわからず、確認の手間をかけることになります。

まとめ

  • 仏式の通夜・葬儀は御霊前、四十九日以降は御仏前が基本
  • ただし浄土真宗は通夜・葬儀から御仏前。宗派不明なら御香典が安全
  • 蓮の花は仏式専用、百合・十字架はキリスト教式専用。無地なら宗教を問わない
  • 薄墨は通夜・葬儀まで。四十九日以降の法要は濃い墨
  • 中袋の金額は大字(壱・参・伍・萬)で書く。改ざん防止のため
  • 住所・氏名を書き漏らさない。香典返しの手配に直結する
香典袋の表書きは何と書けばいいですか?

仏式の通夜・葬儀は「御霊前」、四十九日以降の法要は「御仏前」が基本です。ただし浄土真宗では通夜・葬儀から「御仏前」を使います。神式は「御玉串料」、キリスト教式は「御花料」です。宗教や宗派がわからない場合は、仏式なら「御香典」がどの宗派でも使えます。

なぜ浄土真宗では御霊前を使わないのですか?

浄土真宗では亡くなった方はすぐに仏になる(往生即成仏)と考えられており、「霊」の状態を経ないとされるためです。そのため通夜・葬儀の段階から「御仏前」を用います。宗派が確認できない場合は「御香典」を選べば問題ありません。

香典は薄墨で書かないといけませんか?

薄墨を使うのは通夜・葬儀の香典です。「涙で墨が薄まった」「急なことで墨をする時間もなかった」という気持ちを表すためとされます。日程が事前に決まっている四十九日以降の法要では、通常の濃さの墨で書きます。中袋は読みやすさを優先して濃い墨で書いても差し支えありません。

中袋の金額はどう書きますか?

旧字体の漢数字(大字)を使い、縦書きで「金参萬円」のように書きます。1は壱、2は弐、3は参、5は伍、10は拾、万は萬です。あとから数字を書き足される改ざんを防ぐためとされています。冒頭に「金」をつけ、末尾に「也」をつける場合もあります。

香典袋に住所を書かないとどうなりますか?

遺族が香典返しを送れなくなります。遺族はいただいた香典を整理して香典返しを手配するため、金額と住所がわからないと確認の手間が生じます。中袋の有無にかかわらず、金額・住所・氏名はどこかに記入してください。

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