法事・法要の服装マナー|喪服の選び方と回忌ごとの装い
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法事の案内が届いて最初に困るのが服装です。「一周忌は喪服でいいのか」「平服でお越しくださいと書いてあるけれど、本当に普段着でいいのか」——判断を誤ると当日ひとりだけ浮いてしまうため、気になるところです。
結論を先にお伝えすると、三回忌までは喪服(ブラックフォーマル)、七回忌以降は地味な平服が一般的です。案内状の「平服でお越しください」は普段着という意味ではなく、略喪服(ダークスーツや地味なワンピース)を指します。この記事では、回忌ごとの装いと、男女・子どもの具体的な服装を整理します。
回忌ごとの服装の目安
| 法要 | 時期 | 服装の目安 |
|---|---|---|
| 四十九日 | 逝去から約49日後 | 準喪服(ブラックフォーマル) |
| 百箇日 | 約100日後 | 準喪服または略喪服 |
| 一周忌 | 1年後 | 準喪服 |
| 三回忌 | 2年後 | 準喪服 |
| 七回忌 | 6年後 | 略喪服(案内に従う) |
| 十三回忌以降 | 12年後〜 | 略喪服・地味な平服 |
回忌を重ねるごとに、装いは軽くなっていきます。ただし施主や親族の意向が優先されるため、案内状の指定があればそれに従ってください。
なお、三回忌は逝去から2年後、七回忌は6年後です。回忌の数え方は、一周忌を除いて「逝去した年を1年目として数える」ため、実際の経過年数と1年ずれます。
喪服の三種類
「喪服」と一口に言っても、格式によって3種類に分かれます。
| 種類 | 着る人・場面 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 正喪服 | 喪主・三親等までの親族。葬儀・一周忌まで | モーニングコート、和装(紋付羽織袴) | 黒無地の和装、黒のアンサンブル |
| 準喪服 | 一般会葬者・親族。通夜〜法事全般 | ブラックスーツ | 黒のワンピース・アンサンブル・スーツ |
| 略喪服 | 「平服で」と指定されたとき。弔問・七回忌以降 | ダークスーツ(紺・チャコールグレー) | 地味な色のワンピース・スーツ |
一般に「喪服」として市販されているのは準喪服です。法事で使う機会が最も多いのもこの準喪服なので、1着持っておくと大半の場面に対応できます。
ブラックスーツと一般のビジネス用黒スーツは別物です。 喪服の黒は光沢を抑えた深い黒で、並べると明確に色味が違います。ビジネス用の黒スーツで参列すると、周囲と並んだときに生地の光沢が目立つことがあります。頻度が低いなら購入せずレンタルで済ませる選択もあります。
男性の服装
準喪服の場合
- スーツ: 光沢のないブラックスーツ。シングル・ダブルどちらでも可
- シャツ: 白の無地。ボタンダウンは避ける
- ネクタイ: 黒無地。光沢のある素材や柄物は避ける
- 靴下: 黒無地
- 靴: 黒の革靴。金具のない内羽根式のストレートチップが最も格式が高い。スエードやエナメルは避ける
- ベルト: 黒。バックルは目立たないもの
「平服で」と指定された場合
- 紺・チャコールグレーなどのダークスーツ
- ネクタイは黒でなくても構いませんが、地味な色の無地を選びます
- シャツは白が無難です
ノーネクタイは避けたほうが安全です。夏場でも、会場に入る前に着用できるよう持参しておくと安心できます。
女性の服装
準喪服の場合
- 服装: 黒のワンピース、アンサンブル、スーツ。袖は長袖か七分袖、丈はひざが隠れる長さ
- ストッキング: 黒。30デニール以下の薄手が基本。夏でも素足は避ける
- 靴: 黒のパンプス。ヒールは3〜5cm程度。エナメル・スエード・オープントゥは避ける
- バッグ: 布製の黒。金具の目立つものや革製は避けるのが本来の形
- アクセサリー: 一連のパールのネックレスかイヤリング(ピアス)。二連は「不幸が重なる」とされ避けます
- メイク・髪: 控えめに。長い髪は黒いゴムやバレッタでまとめる
- ネイル: 濃い色は落とす。難しい場合は黒い手袋で隠す方法もあります
「平服で」と指定された場合
- 黒・紺・グレーなど地味な色のワンピースやスーツ
- 柄物・光沢のある素材は避けます
- 靴・バッグは準喪服と同じ考え方で構いません
妊娠中・授乳中の場合
体を締めつけない黒のワンピースや、マタニティ用のフォーマルウェアが市販されています。体調が最優先です。無理のない服装で参列し、事前に施主へ状況を伝えておくと配慮してもらいやすくなります。
子どもの服装
学校の制服があれば、制服が正装になります。色や柄が明るくても構いません。
制服がない場合は次のように考えます。
- 未就学児: 白いシャツ・ブラウスに、黒・紺・グレーのズボンやスカート
- 小中学生: 白シャツに黒・紺のズボン/スカート。ブレザーがあれば着用
- 靴下・靴: 白または黒の靴下、黒や紺のシンプルな靴。運動靴でも地味な色なら差し支えありません
キャラクターものや派手な色を避ければ、子どもの服装は大人ほど厳密ではありません。
急に必要になったときの選択肢
法事は日程が事前にわかりますが、体型が変わって着られない、久しぶりで喪服が見つからない、といったことは起こります。
- 購入: 今後も使う予定があるなら。準喪服なら幅広い場面に対応できます
- レンタル: 使用頻度が低い、体型が変わりやすい、収納場所がない場合に向いています。小物一式が揃うセットもあります
- クリーニング済みか確認: 保管していた喪服は、においやシワ、防虫剤の香りが残っていることがあります。前日ではなく数日前に出して確認してください
サイズが合わない・見つからないときに|喪服のレンタル
体型が変わって手持ちの喪服が着られない、久しぶりで状態が心配——そんなときの選択肢です。【Cariru BLACK FORMAL】は喪服・礼服のレンタル専門で、バッグや数珠などの小物をセットで借りることもできます。
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持ち物
服装と合わせて用意しておくものです。
- 数珠: 宗派を問わない略式数珠で構いません。貸し借りはしないのがマナーとされています
- 袱紗(ふくさ): 香典を包むため。紺・グレー・紫などの寒色系
- 香典: 表書きは四十九日以降なら「御仏前」が基本です。金額や書き方は香典の相場と香典袋の書き方をご覧ください
- ハンカチ: 白または黒の無地
まとめ
- 三回忌までは準喪服、七回忌以降は略喪服が目安。案内状の指定が優先
- 「平服で」は普段着ではなく略喪服(ダークスーツ・地味なワンピース)
- 市販の「喪服」は準喪服。1着あれば大半の場面に対応できる
- ビジネス用の黒スーツとブラックスーツは別物。並ぶと光沢の差が出る
- 女性のパールは一連のみ。二連は「不幸が重なる」とされ避ける
- 子どもは制服が正装。なければ白シャツ+地味な色のボトムス
- 数珠は貸し借りしない
法事はいつまで喪服で参列しますか?
三回忌までは準喪服(ブラックフォーマル)が一般的で、七回忌以降は略喪服や地味な平服に軽くなっていきます。ただし施主や親族の意向が優先されるため、案内状に指定があればそれに従ってください。
「平服でお越しください」と書かれていたら何を着ますか?
普段着という意味ではなく、略喪服を指します。男性は紺やチャコールグレーのダークスーツ、女性は黒・紺・グレーなど地味な色のワンピースやスーツです。カジュアルな服装で行くと浮いてしまうため注意してください。
喪服とビジネス用の黒スーツは違いますか?
別物です。喪服の黒は光沢を抑えた深い黒で、並べると明確に色味が違います。ビジネス用の黒スーツで参列すると、周囲と並んだときに生地の光沢が目立つことがあります。着用頻度が低い場合は、購入せずレンタルで済ませる選択もあります。
法事に真珠のネックレスをつけてもいいですか?
一連のものであれば問題ありません。二連のネックレスは「不幸が重なる」とされ避けられます。アクセサリーは一連のパールのネックレスかイヤリング(ピアス)程度にとどめ、光る素材や華美なものは避けてください。
子どもの法事の服装はどうすればいいですか?
学校の制服があれば制服が正装です。色や柄が明るくても構いません。制服がない場合は、白いシャツやブラウスに黒・紺・グレーのズボンやスカートを合わせます。キャラクターものや派手な色を避ければ、大人ほど厳密ではありません。
喪服が急に必要になったらどうすればいいですか?
レンタルという選択肢があります。体型が変わって手持ちの喪服が着られない、収納していた喪服の状態が心配、といった場合に向いており、バッグや数珠などの小物をセットで借りられるサービスもあります。手持ちの喪服を使う場合は、前日ではなく数日前に出してにおいやシワを確認してください。
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